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笠森観音。
正式名称は「天台宗・別格大本山笠森寺」 784年に最澄が開基(寺を建立すること)されたとされる歴史ある山寺です。 今年は7人ぶりの本尊ご開帳の年。 今月3日には、文化の日に「中回向大法要」(なかえこうだいほうよう)がおこなわれ、 稚児50名と僧侶20名の練り行列が催され、草月流華道」の展示やお抹茶の接待があるということで、 その日に合わせて参拝してきました。 お堂は、天然記念物にも指定されダイナミックな自然の残る笠森山の、 入り口から続く階段を百数十段上ったところにあります。 岩山の上に建てるため46本全ての柱の長さが違い、詳しい建築方法は未だ解明されていないとのこと。 釘は一本も使っていないそうですが、ところどころに修復の跡。 靴を脱いで急な階段を75段登れば、やっとお堂に入ることができます。 そこで気になったのが、太く立派な柱です。 木は乾燥するほど強くなります。 笠森観音堂の柱の、永い時間をかけて乾燥していったことがうかがえる、 無数の線が波打っているような木肌は初めて見ました。 西暦1028年の建立時から何度もの修復を経ながらも、 お堂の柱だけは当時のものが今でも残っているそうです。 1000年の時間を肌で感じられた参拝でした。 nagasawa / ULTRA STUDIO
by ultranagasawa
| 2009-11-06 20:17
| tour
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