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笠森観音
笠森観音。
正式名称は「天台宗・別格大本山笠森寺」
784年に最澄が開基(寺を建立すること)されたとされる歴史ある山寺です。

今年は7人ぶりの本尊ご開帳の年。
今月3日には、文化の日に「中回向大法要」(なかえこうだいほうよう)がおこなわれ、
稚児50名と僧侶20名の練り行列が催され、草月流華道」の展示やお抹茶の接待があるということで、
その日に合わせて参拝してきました。

お堂は、天然記念物にも指定されダイナミックな自然の残る笠森山の、
入り口から続く階段を百数十段上ったところにあります。
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途中、子授けの杉があり、その穴を覗くとちょうど枠におさまるかたちで仏像がありました。
笠森観音_b0161170_19324151.jpg
さらに階段を上り、仁天門をくぐると、舞台の上にそびえる観音堂が見えます。
笠森観音_b0161170_19402477.jpg
建築様式は日本唯一の「四方懸造」(しほうかけつくり)。
岩山の上に建てるため46本全ての柱の長さが違い、詳しい建築方法は未だ解明されていないとのこと。
釘は一本も使っていないそうですが、ところどころに修復の跡。
笠森観音_b0161170_19424833.jpg
複雑な架構です。
笠森観音_b0161170_20213019.jpg

靴を脱いで急な階段を75段登れば、やっとお堂に入ることができます。
笠森観音_b0161170_2012749.jpg

そこで気になったのが、太く立派な柱です。
木は乾燥するほど強くなります。
笠森観音堂の柱の、永い時間をかけて乾燥していったことがうかがえる、
無数の線が波打っているような木肌は初めて見ました。
笠森観音_b0161170_20124634.jpg
後で調べると、
西暦1028年の建立時から何度もの修復を経ながらも、
お堂の柱だけは当時のものが今でも残っているそうです。

1000年の時間を肌で感じられた参拝でした。



nagasawa / ULTRA STUDIO
by ultranagasawa | 2009-11-06 20:17 | tour | Comments(0)
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