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桂離宮③ 遠近法
桂離宮が作られた江戸時代の初期は、
キリスト教をはじめとする西洋文化が様々なかたちで入ってきた時代でした。
同時期にフランスではヴェルサイユ庭園が造園されていた頃です。
庭園の様々な技法が成熟し、桂離宮の庭園にもその影響が随所にみられます。

といってもそれは本で得た知識。
百聞は一見に如かず。ということで……いつも持ち歩くようにしているメジャーを取り出し、実測です。
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松琴亭の待合として設えられた外腰掛の前から伸びる延段。
切り石と自然石の組み合わせでできており、全長は17mあります。
注目するのはその幅。実測してみると、始点の幅は86cmでしたが終点は81cmでした。
つまり先に行くほど細くなっており、遠近法を操作して奥行きを深く見せています。

このような操作は他にもいくつも用いられ、たとえば園林堂の飛び石。
b0161170_19323788.jpg
実測すると、奥に敷かれたものほど数ミリずつ飛び石は小さくなり、
飛び石の間隔は広くなっていきます。
これも奥行きを実感させるための遠近法の操作といえます。

自分で測ってみると、本で数字を見るのとは違う、身体的にスケールを感じることができますね。


nagasawa / ULTRA STUDIO


by ultranagasawa | 2014-02-13 19:49 | tour
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